「温活」で冷え性を治しましょう。
冷えを解消するとダイエットの他にもさまざまな症状が改善されます。
温活対策
1.たんぱく質を摂る
冷えない体づくりは食事が基本です。
その中でも熱を作り出すのにかかせないのが、たんぱく質です。
たんぱく質は肉や魚、豆類に多く含まれています。
筋肉や血液を作るたんぱく質は消化するときに多くの消化酵素を出して、胃が活発に働く
ことで熱を発生させます。
そして体内に入ったたんぱく質は肝臓で別の物質に変化するときにも熱を発生させます。
つまり胃と肝臓の2か所で熱を発生させるために体内を温める燃料の役割を果たします。
なので毎日食べることで冷えを効果的に改善してくれる栄養素です。
2.睡眠中の室温は28℃で
暑くて寝苦しい夜に冷房を一晩中つけっぱなしにすることはやめましょう。
睡眠中に冷たい風が体に当たると、低体温症になったり肌表面の水分や汗が蒸発して脱水
症状になることがあります。
また起きた時のだるさや夏風邪の原因にもなります。
快眠のためには冷房の室温を25~28℃に設定して寝始めから約3時間を目安にタイマーを
セットしましょう。
睡眠中は体温が下がるため、日中より1~2℃高い温度設定にするのがポイントです。
また寝る前に寝室を冷やしておいて、寝る時は扇風機を使用するのもよいでしょう。
ただし風を直接体に当てないようにしましょう。
3.砂糖やカフェインは控える
砂糖の摂りすぎは体を冷やします。中でもトップは白糖です。
白糖の原料はサトウキビですが、一般的に暖かい地方で取れるものは体を冷す作用がある
と言われています。
白糖は血糖値を急激に上げて、体温を下げ血流を悪くします。
カフェインは血管収縮作用があり、東洋医学では体を冷やす飲み物とされています。
また利尿作用があるため排尿によって体温を外へ逃して体を冷やすことになります。
緑茶や炭酸飲料などにもカフェインは含まれているので気を付けましょう。
4.朝1杯の白湯を飲もう
冷え性の体質改善には白湯を飲むことが効果的です。ダイエット効果もあります。
朝に白湯を飲むと、睡眠中に冷えていた胃や腸が温められて基礎代謝が上がり体が温かく
なります。
白湯の作り方は、
①やかんに水を入れて強火で沸騰させる。
②蓋を取り弱火で数分沸かし続ける。
③カップに注ぎ、60℃前後に覚ます。
それを10分ほど時間をかけてゆっくり飲みます。
習慣にすると体調が少しずつ変わってきます。
5.筋肉量をアップする
冷え性の原因のひとつは筋肉不足です。
筋肉は基礎代謝を高めて熱エネルギーを作り出す役割があります。
ウォーキングやスクワットで足腰の筋肉を鍛えることは、冷え性を治す近道になります。
特に太ももは大きな筋肉があるのでここを鍛えると代謝が上がりやすくなります。
筋肉量が増えると手足の先まで血液を送り出す力が備わります。
また、股関節を動かす動作はリンパを刺激するので血の巡りが良くなります。
6.体が冷えた時はカイロを使う
体が冷えた時に温めるポイントを知っておきましょう。
体全体を温めたいときは”お腹”を温めましょう。
お腹の温度を37℃くらいに保つと臓器と代謝機能が活発になって、温かい血液を行き渡ら
せることができます。
手足の冷えには”首の後ろ”を温めましょう。
首の後ろは太い血管が通っているので、手足の血管を広げ血流が良くなります。
足やつま先の冷えには”足首”を温めましょう。
足首の周りには脂肪が少ないので冷えやすいのです。
冷房のきいた部屋では足首の隠れる靴下を履きましょう。
7.血行を良くするツボを押し揉みする
冷えを感じた時にツボ押しをしましょう。
お風呂上りに行うと、より効果的です。
息を吐きながらゆっくりと押し揉みしましょう。
自律神経を整えて血行を良くするツボは以下になります。
指間穴(しかんけつ)・虎口(ここう)
親指と人差し指でツボをつまむように挟んで、
少し強めに押し揉み、指先に向かって引っ張って
離します。
各10回行いましょう。
八風(はっぷう)
右足のときは左手、左足のときは右手で
指間穴や虎口と同様の方法で刺激しま
しょう。
三陰交(さんいんこう)
三陰交は足の内くるぶしから指4本分上にあります。
椅子に座って足首を片方の膝の上に乗せます。
右足は左手、左足は右手で足と反対の手の親指を
ツボに当てて足首をはさむように持って押し揉み
ましょう。
左右とも2~3分行いましょう。
血海(けっかい)
血海は膝を伸ばした状態で、脚の内側、膝の皿から
2.5cm上にあります。
親指をツボに当てて大腿骨に向かって30回押し揉み
ましょう。
椅子に座って両足を同時に行うと適度な刺激が加わ
ります。
8.呼吸を整える
手足の冷えの原因の一つに、交感神経の過度な緊張があります。
緊張を解く方法としては、太ももに手を置いてゆっくりと呼吸することがおすすめです。
手順は、
①背筋を伸ばし、椅子に腰かけ、楽な姿勢をとる。
②手を太ももにのせて目を閉じる
③次の言葉を繰り返し心の中で唱える。
「気持ちが落ち着いている」
「両腕が重たい」
「両足が重たい」
「両腕が温かい」
「両足が温かい」
9.外出時はプラス1アイテムを持つ
外は猛暑なのに建物の中に入ると冷房が効きすぎていることが多いです。
「寒い」と感じた時は、薄手のカーディガンやストールを羽織るだけで冷えを防ぐことが
できます。
10.半身浴をする
暑い時季でもシャワーですませるよりお風呂がいちばんです。
ハーブ系のアロマオイルや入浴剤を使って半身浴をしましょう。
ミントオイルは血行を促し、清涼感を与えてくれます。
38~39℃くらいのお湯を胸の下まではり、15~20分浸かりましょう。
アロマの効果で自律神経が整って心身ともにリラックスできます。
15分でたっぷり汗が出ます。