真宗大谷派僧侶の川村妙慶さんの言葉です。
一生懸命になることをやめる
人間は「努力」すれば何とかなると思いがちです。
しかし、一生懸命になり過ぎると体と心に力が入り、ストレスを与えるそうです。
私たちは病気になれば一生懸命に治そうとしますが、
むしろ今まで頑張っていた力を最小限にすることが、治る秘訣なのだとか。
人生もそうです。実力以上の自分を出そうとするのではなく、
今、与えられた年齢、立場、性格、このままの私を活かすことが大切なのです。
無駄な反応をしない
先日、友人僧侶がボランティアに行こうと準備していたら、
妻から「また行くの?あなたも好きね」といわれ
ムカッときて一日イライラしたそうです。
「また行くの?」という表現はまるで趣味のひとつのようにとれますね。
しかし友人にしてみれば大切な施しです。
しかし、相手の言葉に反応するというのはこちらの力が入っているからです。
そういうときは「ほんとだね。ぼくも好きなんだね。」と軽く返せばいいのですね。
「頑張る」ではなく「顔晴る(がんばる)」
友人から「顔晴ろうね」とメールがきました。いい言葉ですね。
体の力を抜いていくと、顔の緊張も取れ、晴れやかな気持ちになれます。
そこで、さまざまなご縁もいただけるのですね。
あなたも素敵。でも、この私も好き。そんな気持ちで生きていきましょう。
骨の中に腫瘍があり、それが原因で骨折し、半年以上休養していました。
来月からやっと社会復帰です。
面接を受け、新しい会社に就職する私。
今は不安でいっぱいの気持ちに、ふと目に入ったこの言葉がとても響きました。
「自分は自分らしく、力を抜いてやってみよう!」
そう思えて気持ちが前向きになりました。